リハビリテーション科|横浜病院 [高知市]

リハビリテーション科

当院リハビリテーション科では、セラピスト個々のスキルアップを目標に「3つの力」を大切にしています。

1、何事にも「感じる力」を養う
2、感じたことに対し「考える力」を身につける
3、考えたことを「伝える力」として実行する

この3つの力は患者様に対する臨床力、セラピスト個々の人間力の成長を促し、より良いリハビリテーションの提供には欠かせないものです。特にPT・OT・STの3部門の間での情報交換には必要不可欠なものであり、患者様の日々の状態を掘り下げ、今日から明日へとつなぐ力に活かされてきます。また実習生の育成にも3つの力を基本に学生指導も行い、学内授業では味わえない体験をしています。
当たり前のことを当たり前として捉えず、絶えず厳しい目線で日々の業務を行っていますが、笑顔とユーモアを忘れずに患者様と向き合う姿勢を大切にしています。

理学療法部門(PT:Physical Therapy)
当院PTの特徴は、病院機能は高齢者の長期療養型ですが、従来型のリハビリテーションは元より、まず整形外科外来の充実(毎週月曜・火曜・金曜の午前中が主)により膝、腰、肩、頸など加齢に伴う変形性関節症の痛み・可動域制限に対し、保存的治療として徒手的に対応します。また日常の不活発から生じるロコモティブシンドロームへの運動器リハも積極的に提供しています。
2つ目は脳卒中発症により歩行が不十分で「もう少し手段を加えればなんとか歩けるようになるのではないか」とお思いの患者様、ご家族の方々に対し従来とは異なる装具を用い、車椅子依存から脱却できるような歩行リハビリテーションを実施しています。入院して実施される場合や外来通院にて実施される場合など様々ですが、ご相談いただければ要望に応じた手段で実施することも可能です。
3つ目は理学療法養成校からの臨床実習の実績です。平成5年から平成30年12月の間、姫路獨協大学、宝塚医療大学、河原医療大学校をはじめとした約20校から数多くの実習生を受け入れ、後進の育成と、職員の卒後生涯学習の一環として取り組んでいます。
急性期、回復期を過ぎた維持・生活期のリハビリテーションは、特に外来受診される患者様には、介護保険への移行が促進され、患者様自身の思い通りにならない制度となってきていますが、お困りの方は是非ともご相談ください。
理学療法士:10名 助手:2名
理学療法部門 施設基準
・脳血管疾患等リハビリテーション (Ⅰ)
・運動器リハビリテーション (Ⅰ)
・呼吸器リハビリテーション (Ⅱ)
対象疾患
・脳卒中片麻痺(回復期・維持期)・パーキンソン症候群
・脊髄小脳変性症・椎間板ヘルニア・骨折
・変形性関節症・その他術後療法・退行変性疾患など
 
作業療法部門(OT:Occupational Therapy)
当院OT部門では身体機能訓練や日常生活動作訓練を始め、余暇・趣味活動を通じた心理面への介入など様々な訓練や治療を行っています。各療法士が多種多様の患者様のニーズに応え、QOLの向上・安定した生活を送るためにサポートしていくことを心掛けています。
作業療法士:5名 助手:2名
作業療法部門 施設基準
・脳血管疾患等リハビリテーション (Ⅰ)
・運動器リハビリテーション (Ⅰ)
・呼吸器リハビリテーション (Ⅱ)
対象疾患
・脳卒中後遺症・多発性脳梗塞・脊髄小脳変性症
・パーキンソン病・整形外科疾患・心疾患・認知症など
身体機能訓練
関節や筋肉が固くならないように可動域運動やストレッチを行います。道具を使用した肩・肘・手指の巧緻動作も行います。またベッドから自分で起き上がる事が出来ない、車椅子への移乗が困難な場合などは、病棟と連携して褥瘡(床ずれ)ができないようにポジショニングやトランスファー方法を考えています。
 
日常生活(ADL)・家事(IADL)動作訓練
障害や生活環境に応じて、日常生活動作(食事・更衣・排泄・整容・入浴)や家事動作(調理・掃除・洗濯など)が自分で行える事を目標に訓練しています。場合によっては手すり・ポータブルトイレ・自助具など福祉用具の選定や、ご家族への介助方法のアドバイスもさせて頂きます。
 
認知・高次脳機能訓練
脳梗塞や脳出血などの病気により生じた高次脳機能(記憶・注意・構成など)障害に対して、認知機能の改善や環境調整を行います。脳機能改善の為にパズルやカレンダーなどの物品を用いることにより、患者様の認知面・心理面の向上に繋がります。
 
余暇活動
入院生活の中で楽しみや生きがいに繋がるような活動の提供を行っています。病前に慣れ親しんだ活動などを通して認知面へのアプローチを行います。ここで制作した作品はOT室や各病室に展示しています。
 
言語聴覚療法部門(ST:Speech-Language-Hearing Therapy)
各種疾患・障害に応じた訓練を行うのはもちろんのことですが、コミュニケーション能力に障がいのある方が抱えている問題は、多種多様で複雑である為、当院ではコミュニケーションを重要視し、患者様と心を通わせた信頼関係を築くことを大切にした訓練を行っています。訓練を終えられた患者様は笑顔で退出してこられる、そんな言語聴覚部門です。
言語聴覚士:2名
言語聴覚部門 施設基準
・脳血管疾患等リハビリテーション (Ⅰ)
対象疾患
・失語症・高次脳機能障害(認知症・注意障害・記憶障害・前頭葉症候群・失認・失行)
・運動障害性構音障害・摂食嚥下機能障害

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